佐枝節炸裂! 

 噂の「サイっち本」 

このコーナーでは、佐枝せつこがジャンルにとらわれず、人生に再スイッチ

が入りそうな本をご紹介していきます。                   

面倒くさがりやでもうまくいラクな段取り!  
悠木そのま 著/かんき出版

12月に入ると誰もが口にするのは「時間がない!」という悲鳴のような言葉。年末までに終えなければならない仕事の山。こんなはずではなかったのに、どうして予定通り進まなかったのだろうと、この一年の仕事ぶりを後悔しているあなた。過ぎてしまった時間は取り戻せない。ここは先手必勝、来年に向けての段取りを今からしておいては?

そこで本書である。「面倒でも念入りに準備をしておく」のが段取りの常識と思いきや、段取りはしすぎない。段取り八分で残り二分は走りながら進めればいい。大切なのは成功のイメージを描くことだという。

ラクな段取りを少し紹介してみると、
1  はじめに欲しい結果をイメージする。
脳はラクで楽しいことが好きなのでやり遂げたときの達成感や満足感、他人からの賞賛や報酬などを想像すると、楽しいイメージが脳を活性化して働きをよくしてくれる。

2  仕事の基本は、「すぐにやる!」
仕事を後回しにすると、後回しにしたことを脳が記憶として保存し、後から再生することになるので脳に負担がかかる。すぐにやれば脳はラクになり、集中力や記憶力が高まり仕事の効率をアップできることに。

本書は脳をラクにして欲しい結果を手に入れる脳活本でもある。脳活はやる気を起こさせるための手段ではあるが、段取りの脳活はなかなか奥が深い。
    
脳には記憶を取捨選択して不要なものを排除する「忘れる」という働きがある。お年寄りのもの忘れとは脳が長年の記憶を取捨選択して脳を軽くして身軽にするための働きなのだとか。忘れたことを悩んだり悔やんだり落ち込んでいると脳の働きが悪くなる。忘れることは当たり前と割り切って、忘れるための仕組みを作る段取りはお勧め。

●忘れるためにメモをとる。
●仕事の手順を忘れてもいいように、工程表を図解にして「手順を見える化」する。
●予定を忘れてもいいように、年間スケジュール表をつくり「予定を見える化」する。


年間スケジュール表を作ると仕事の全体像が見えるようになる。先を見通せるようにもなり、タイミングよく段取りができて仕事が進む流れに。


今から来年の年間スケジュール表を買っておけば、来年の段取り八分ができたようなもの。残り二分は年が明けてから走りながら書き込んでいけばいい。計画は予定であり、柔軟に修正すればいいのだし、先が見通せないときは脳に任せてみればいいとある。

「脳には生きるための衝動があり、その衝動に任せてみると、意外にうまく切り抜けられることは多いものです」とは著者の言葉。
なんだかポジティブに新しい年を迎えられそうな気がしてきた。

12月、忙しくて本を読む暇などないとおっしゃるあなた。忙しい時ほど休憩は必要です。休憩時間にサクサクと読めてしまう、脳がラクになる段取り本はいかがですか?
(佐枝せつこ)

<Sairuma!(さいるま)とは>
日々の生活を彩る+末永くお届けできるようにとの願いと覚悟を込めて「彩る+ル・マン/24時間耐久レース」から「Sairuma!」と命名しました。