川野ヒロミのクリエイターの箱 

 

今回ご紹介するのは、刺繍とCGを組み合わせた「刺繍イラスト」を制作しているイラストレーターのクボトモコさん。刺繍イラストを始めたきっかけや今後の目標についてお聞きしました。素敵な作品に出会うと、どのようにその作品が生まれたのか興味が湧いてきます。

第8回
個性と温もりがあふれる「刺繍イラスト」の世界
イラストレーター クボトモコさん

まずは自己紹介をお願いします。

はじめまして、イラストレーター12年目、刺繍イラストレーター1年目のクボトモコです。

「刺繍イラスト」をやってみようと思ったきっかけは? 

書店で素敵な刺繍の本を見つけたのがきかっけです。刺繍はとても面白いのですが、図案を写す行程と、ポーチ等に仕立てるのは苦手で…。そこで選んだのがブローチ作りでした。ブローチなら自分の絵で布に直に書けば良いし、型紙を使わなくても刺繍した部分の周囲で切ってしまえばいいからです。

 

自分の図案で刺繍ブローチを作って、作品をSNSにアップしはじめると、思いのほか評判が良く、刺繍で仕事ができないかなと考えはじめました。

 

その後、たまたま刺繍とデジタルイラストを組み合わせた「刺繍イラスト」の作品を制作したところ、こちらも気に入って下さる方が多く、自分も気に入っていたこともあり、本格的に制作をしてみようと思うようになりました。

最初に刺繍をしたのはいつ頃ですか?

道具を揃えて連続して制作しはじめたのは2014年の夏からです。母がいろんな手芸をやっていたので、子どもの頃にワンポイントのお花などの刺繍はやったことがありました。何年か前には、今とは違うタイプの刺繍イラストを展示したこともありましたが、一回限りで終わっていました(笑)。

 

刺繍の面白さや難しさについて教えてください。

面白い部分は、同じ図案でもステッチの違いで雰囲気が変わること、あとは細かい作業自体も面白いです。難しいのは、失敗をすると一からやり直しになることもあるので、すごく慎重に計画的に作業を進める必要がある所です。制作時間もとてもかかるので、お仕事としてお受けする場合には、スケジュールや費用によっては、やりたい案件でもお受けできないというところでしょうか。

 

刺繍とデジタルイラストの組み合わせは、どのように生まれてきたのでしょうか?

実は、全部を刺繍で作成してみた事があるのですが、雰囲気が重たい感じになってしまったので没にしました。

刺繍部分をパーツとして考えて、イラストと組み合わせると軽やかな雰囲気になり、私にはその方法があっていると思いました。デジタルであれば加工や修正などもできるので、自由度が上がるのも面白いです。

 

デジタルにすることで、自分が想定していなかった業界の方が興味を持ってくださったこともありました。難しい部分は、同じ色の重なる部分の表現や、自分で刺繍を撮影して使用する際にカメラの技術が未熟なので、きれいに撮影することが難しいです。

「刺繍イラスト」の反響はいかがですか?

Webを見てのお問い合わせや、クリエイターEXPOで見てくださった方から、数件お問い合わせをいただきました。

クリエイターEXPOでは、初めて対面で大勢の人に見ていただき、改めて女性が興味を持ってくださることを実感しました。

 

「刺繍イラスト」の今後の展開について教えてください。

目標は大きく、デパートなどの広告、本の装画、企業のカレンダー、ステーショナリー、パッケージデザインなどやってみたいです。夢だけはどんどん広がっています。
 

実物を見ていただいた方からのアドバイスや、SNSにアップした作品の反応などを参考に今とは違った感じの作品も作ってみたいと思っています。

最後にメッセージをお願いします。

年内に共著でお仕事させていただいた書籍と、年賀状のムックが発売されます。ぜひ見ていただきたいです。後は来年7月になりますが、クリエイターEXPOにも出展いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

クボトモコさんの益々のご活躍を楽しみしています!


■クボトモコさんのプロフィール
女子美術短期大学卒業
印刷会社勤務、Webデザイナーを経て、イラストレーターに。

学習教育、保育、保険、健康、医療など、明るくて少し固い用途のイラストを得意としています。イラストの他、パッケージデザインやFlashも実績あり。2014年夏からは刺繍イラストもはじめ現在に至る。

■クボトモコさんのWebサイトはコチラ↓

<Sairuma!(さいるま)とは>
日々の生活を彩る+末永くお届けできるようにとの願いと覚悟を込めて「彩る+ル・マン/24時間耐久レース」から「Sairuma!」と命名しました。